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世界樹の迷宮�� プレイ日記
ねこ。
多くの冒険者が命を落としたと言われている。
そのあまりの凶悪さにいつの間にか『迷宮の登竜門』と呼ばれるようになった。
正式名はオオヤマネコ。
元老院が多くの新米冒険者に厳重注意を呼びかけるも
その地位は未だ不動である。
元老院が対策のため、熟練冒険者達にオオヤマネコについて訊ねても、彼らは苦笑いを浮かべ、一様にこう答える。
あれに抵抗しようと思うのが間違っている。
助かりたいのであれば、そもそも出会わないことを祈るしかない。
そんな危険なモンスターであるのに、一度でも出会って生き残った冒険者の大半が何の問題もなく階層を突破してしまっているのである。
元老院はこの事に対して首を傾げるばかり。
新米冒険者に厳重注意をするのがせいぜいである。
…そして今再び、Farginの面々がその凶悪モンスター『オオヤマネコ』に出会ってしまったようだ。
「ああああああああああああああ」
「やばい出た。誰かあいつ取り押さえろ！」
「おぬこさまああああああああああああああああああああああ！！！」
走り出そうとしたパルティータを、後ろからフローライトが羽交い絞めにする。
「パルティータさん。またですか。お願いしますからもうちょっと自重して下さい。」
「うううでもでもー。」
まだパルティータは諦めきれないようだ。
「パル�邸５せ�ちは超わかるんだけど、今はだめ。あと3分待って。」
「でもでもでもでもー！3分の間に居なくなっちゃったらー！」
じたばたじたばた
ご覧の有様である。
察しのいい方ならわかったと思うが、オオヤマネコはその
凶悪なまでの『可愛さ』
によって新米冒険者達を惑わせてしまうのだ。
これは一種のテンプテーションに近い。
それによって周りを見失った冒険者の誰かが走り出すと、オオヤマネコは逃げ出してしまう。
それを追いかけて樹海の中を迷走した挙句、気が付けば知らない場所に居たりして、そのまま別のモンスターに襲われ続け、ついには倒れてしまうことが新米冒険者達には珍しくない。
ちなみに、オオヤマネコはこの方法によって、「狩り」を行っている。
可愛さに加えて、狡猾さも併せ持っているモンスターである。
「ほい、ただいま。配置完了したよ。」
はなみが、少し先の道から戻ってきた。
「よしわかった。パル、もういいぞ。今日はあっちの方向な。」
そう言ってはなみが来た方を指す。
フローライトがパルティータを開放すると、すぐに走り出してしまう。
「きゃあああ」
にゃー。
「ああああああああ」
「ああああああ待ってうちも行くうううう」
アイゼットまで走り出してしまった。
「ホント、やれやれだ…。」
ちなみに、はやみが行っていた作業は、罠の仕掛けだ。
罠によってオオヤマネコを捕獲し、ぬこ禁断症状を発症している人間に与えることで、彼らの暴走を未然に防いでいるのである。
「まぁ、初回よりはマシになったな。」
Farginも、最初はとんでもない事になった。
我を忘れたパルティータが先陣を切って樹海を迷走し、危うくパーティーの全滅を招きかけた。
彼らが幸運だったのは、『アイゼットがねこを見損ねた』その一点に尽きる。
先ほどパルティータと一緒に追いかけて行ったのを見てもわかるように、
アイゼットも、可愛いものに滅法弱い。
そのため、もしアイゼットがオオヤマネコを一目でも見てしまっていた場合、
絶対に一緒に走っていったはずなのだ。
その際に待ち受ける未来は、最早語るまでもない。
「あああぬこぬこー！おぬこさまー！」
「おぬこさまきゃあああ！」
……彼らについても、最早言葉は必要ないだろう…。
[報告]
●モンスター
イビルフィッシュ
ホシゾラウミウシ
オオアナコンダ
●アイテム
丈夫な触覚
頑丈な歯
紫の蛇鱗
鋭い牙
黄玉
響岩
仏桑花
椰子の幹
多くの冒険者が命を落としたと言われている。
そのあまりの凶悪さにいつの間にか『迷宮の登竜門』と呼ばれるようになった。
正式名はオオヤマネコ。
元老院が多くの新米冒険者に厳重注意を呼びかけるも
その地位は未だ不動である。
元老院が対策のため、熟練冒険者達にオオヤマネコについて訊ねても、彼らは苦笑いを浮かべ、一様にこう答える。
あれに抵抗しようと思うのが間違っている。
助かりたいのであれば、そもそも出会わないことを祈るしかない。
そんな危険なモンスターであるのに、一度でも出会って生き残った冒険者の大半が何の問題もなく階層を突破してしまっているのである。
元老院はこの事に対して首を傾げるばかり。
新米冒険者に厳重注意をするのがせいぜいである。
…そして今再び、Farginの面々がその凶悪モンスター『オオヤマネコ』に出会ってしまったようだ。
「ああああああああああああああ」
「やばい出た。誰かあいつ取り押さえろ！」
「おぬこさまああああああああああああああああああああああ！！！」
走り出そうとしたパルティータを、後ろからフローライトが羽交い絞めにする。
「パルティータさん。またですか。お願いしますからもうちょっと自重して下さい。」
「うううでもでもー。」
まだパルティータは諦めきれないようだ。
「パル�邸５せ�ちは超わかるんだけど、今はだめ。あと3分待って。」
「でもでもでもでもー！3分の間に居なくなっちゃったらー！」
じたばたじたばた
ご覧の有様である。
察しのいい方ならわかったと思うが、オオヤマネコはその
凶悪なまでの『可愛さ』
によって新米冒険者達を惑わせてしまうのだ。
これは一種のテンプテーションに近い。
それによって周りを見失った冒険者の誰かが走り出すと、オオヤマネコは逃げ出してしまう。
それを追いかけて樹海の中を迷走した挙句、気が付けば知らない場所に居たりして、そのまま別のモンスターに襲われ続け、ついには倒れてしまうことが新米冒険者達には珍しくない。
ちなみに、オオヤマネコはこの方法によって、「狩り」を行っている。
可愛さに加えて、狡猾さも併せ持っているモンスターである。
「ほい、ただいま。配置完了したよ。」
はなみが、少し先の道から戻ってきた。
「よしわかった。パル、もういいぞ。今日はあっちの方向な。」
そう言ってはなみが来た方を指す。
フローライトがパルティータを開放すると、すぐに走り出してしまう。
「きゃあああ」
にゃー。
「ああああああああ」
「ああああああ待ってうちも行くうううう」
アイゼットまで走り出してしまった。
「ホント、やれやれだ…。」
ちなみに、はやみが行っていた作業は、罠の仕掛けだ。
罠によってオオヤマネコを捕獲し、ぬこ禁断症状を発症している人間に与えることで、彼らの暴走を未然に防いでいるのである。
「まぁ、初回よりはマシになったな。」
Farginも、最初はとんでもない事になった。
我を忘れたパルティータが先陣を切って樹海を迷走し、危うくパーティーの全滅を招きかけた。
彼らが幸運だったのは、『アイゼットがねこを見損ねた』その一点に尽きる。
先ほどパルティータと一緒に追いかけて行ったのを見てもわかるように、
アイゼットも、可愛いものに滅法弱い。
そのため、もしアイゼットがオオヤマネコを一目でも見てしまっていた場合、
絶対に一緒に走っていったはずなのだ。
その際に待ち受ける未来は、最早語るまでもない。
「あああぬこぬこー！おぬこさまー！」
「おぬこさまきゃあああ！」
……彼らについても、最早言葉は必要ないだろう…。
[報告]
●モンスター
イビルフィッシュ
ホシゾラウミウシ
オオアナコンダ
●アイテム
丈夫な触覚
頑丈な歯
紫の蛇鱗
鋭い牙
黄玉
響岩
仏桑花
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